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オロナインと言えば、大塚製薬が販売するロングセラーの家庭用塗り薬です。傷やあかぎれ、虫刺されなど、ちょっとした皮膚トラブルなら何でもオロナインを塗っちゃうという人も多いかもしれませんね。

オロナインH軟膏の効能・効果を見てみると、次のように書かれています。

にきび、吹出物、はたけ、やけど(かるいもの)、ひび、しもやけ、あかぎれ、きず、水虫(じゅくじゅくしていないもの)、たむし、いんきん、しらくも

どんな皮膚トラブルにも効きそうな効能・効果で、これが皮膚の万能薬と言われる理由でもあります。そんなオロナインですが、頭皮のトラブル、特に頭皮のかゆみには効果があるのでしょうか?

頭皮のかゆみの主な原因は、菌か乾燥

そもそも頭皮のかゆみの原因というのは、なぜ起こるのでしょうか。頭皮のかゆみを引き起こす要因は、主に2つあります。それは、菌の繁殖と乾燥です。

皮脂過剰により、常在菌のマラセチア菌(真菌というカビの一種)が異常繁殖することで、頭皮はかゆくなります。脂漏性皮膚炎の場合はこちらの菌タイプですね。

また、シャンプーによる皮脂の洗い落し過ぎなどによって頭皮が乾燥すると、かゆみやフケが出てきます。アトピー性皮膚炎の場合はこちらの乾燥タイプが多いです。

オロナインは消毒薬

オロナインに入っている薬効成分は、クロルヘキシジングルコン酸塩液クロルヘキシジングルコン酸塩というもので、皮膚を消毒する働きがあります。

ではこのクロルヘキシジングルコン酸塩がマラセチア菌を殺してくれて、菌の繁殖によるかゆみに効くのではないか?と思いますよね。

ところがクロルヘキシジングルコン酸塩は、細菌を殺すのには有効なのですが、真菌を殺すには効果が弱いです(ごく一部の真菌しか殺すことができません)。

したがって、真菌(マラセチア菌)が繁殖することによる頭皮のかゆみ、脂漏性皮膚炎への効果はあまり期待しない方がよいでしょう。

真菌(マラセチア菌)を殺菌するなら、コラージュフルフルなどのミコナゾール硝酸塩が入ったものを使うのがベターです。

オロナインは保湿クリームじゃない!

では、乾燥から来る頭皮のかゆみに対して、オロナインは効くのでしょうか?

オロナインH軟膏には、ワセリン、ミツロウ、グリセリン、オリブ油などの保湿成分が配合されています。なので、頭皮に塗れば保湿効果はあるでしょう。

しかし、ただ保湿するだけなら、わざわざ消毒成分が入ったオロナインを使う必要もありません。

また、ラウロマクロゴールという界面活性剤も入っているので、乾燥して弱った肌、アトピー肌、敏感肌にはダメージが大きいです。

乾燥による頭皮のかゆみをしずめるなら、肌にダメージを与えがちな消毒成分や界面活性剤を使ったオロナインをわざわざ使う必要もないでしょう。

もっと良い保湿ローションがたくさんあります。

頭皮用保湿ローション【乾燥・かゆみ対策】おすすめ3選

(美容研究家の佐伯チズさんは、肌荒れにオロナインを水でうすめた「水溶きオロナイン」を使っているようですが、どうなんでしょうか・・・? 賛同しかねます・・・)

まとめ

◆菌の繁殖による頭皮のかゆみには・・・
効果はあまり期待できない。コラージュフルフルなどのミコナゾール硝酸塩入り製品を使う方がずっと効果的。

◆乾燥による頭皮のかゆみには・・・
保湿はできるが、有害成分も多いためおすすめできない。もっと肌にやさしい頭皮保湿ローションを使うのがおすすめ。